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| 初めてのチーズケーキ |
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大学生の時でした。
友人の一人がケーキ屋さんでアルバイトをするようになりました。
時折ケーキを手土産に、私のアパートを訪ねてきてくれるようになりました。
最初の頃は、イチゴショート、チョコレートケーキでしたが、ある日、たくさん余ったからと
チーズケーキを大量に安く買い込んできました。
友人いわく、「私のアルバイト先は、これが得意なのよ、Iちゃん、食べてみて。」
なんて言われたような気がします。
私はその頃、チーズ味が苦手で、においさえ我慢できないほどでした。
友人は、ぱくぱくとおいしそうに幾つか食べたような記憶があります。
こうした日が幾度かありましたが、それでも私は口にすることなく、友人に逆らっていたのかな?(笑)
1年が過ぎました。
そのうち、友人もあきらめたのか、私には必ず別のケーキを持ってきてくれました。
そして、私にもボーイフレンド(昔風の言い方)ができ、彼とよく一緒にランチをするようになりました。
彼は、なぜかいつもチーズのたっぷりかかったドリアを食べていたような気がします。
私といえば、蟹の身入りのチャーハンでした。
学生のいくレストラン?なんて、イタリアンとか、中華などと厳密に分かれていなかったようです。
ただ、そこの店では、今でいうドルチェがチーズケーキでした。彼は、それもよく食べていました。
ついに大学も四年生になると、彼女もアルバイトを卒業することになりました。
あれは、四年生の初夏でした。
彼女は、「今日が最後のアルバイトだから、ケーキを持っていくから待っていてね。」と、
校門をかけていきました。夜になり、彼女を待っていましたが、私のアパートに来ませんでした。
心配しながら待っていましたが、気がついたときには朝でした。眠ってしまったようです。
学校に行くためドアを開けたら、そこには箱がありチーズケーキが5つはいており、
彼女の手紙と共に・・・・ 手紙には、≪食べてみてー≫と、1行だけ!
私はなんだか切なくなり、その場でチーズケーキを口にしていました。
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